人間の体重維持機構は、視床下部(腹内側核、弓状核)にて一定になるようにコントロールされています。
肥満による体重が増加すると脂肪細胞から生理活性物質であるレプチン分泌が増加し、視床下部のレプチン受容体を介して作用します。これに反応して、脳下垂体を介して食欲抑制を行い、交感神経系を介してエネルギー消費を高めます。
短期間に減量を行うと体重維持機構が働いて、元の体重に戻すように調節します。そのために簡単に脂肪蓄積が生じリバウンドが起こります。
脂肪を燃やす有酸素運動にて筋肉維持もしくは筋肉強化を行っていない減食のみによるダイエットでは、元の体重では体脂肪率が増加する結果になり、さらに減量を難しくします。
理想的なダイエット法は、3ヶ月単位で1ヵ月1Kg の割で3Kgの減量をした後、3ヶ月間維持をして体重維持機構の体重基本設定のリセットを行います。次に再度、3ヶ月間で3kgの減量を行い3ヶ月の体重維持を行います。年間の体重減少は6kgを目安に徐々に体重を落としていくことがリバウンド防止になります。