熱中症対策はこまめな水分補給、特にミネラル補給が大切

 


 今年の夏は猛暑が続き、各地で熱中症による死亡事故が多発しています。もともと人間には体温を一定に保つ機構があり、全身の皮膚は熱放散のための自動車のラジエーターの役目をします。

  熱の放散が追いつかない場合には、発汗による汗の蒸発熱により体温を下げます。熱中症がもっとも起こりやすい条件は、暑い外部環境下で肉体労働、スポーツにより体内のエネルギー消費により過度の熱産生が加わった状況です。その本態は、身体からの水分の喪失が起こり、脱水による循環血液量の減少と血液粘度の増加、ついで起こる細胞内脱水で、最終的にはうつ熱による血液凝固による多臓器不全が起こり死に至ります。
 
  熱中症の早期診断は、本人からの気分が悪いと言う訴えが脱水症状の始まりです。夏場には常に熱中症を念頭においてお互いに気をつける危機管理教育が必要です。なりよりも予防が大切で、猛暑下のスポーツや肉体労働は避けるべきですが、やむをえない場合には20分毎に水分補給をこまめに行う必要があります。高齢者は身体の水分量が40%と壮年者の60%よりも少なく、暑さに弱い身体になっています。
 
  水分補給で 気をつけなければならない点は、市販されているミネラルウォータにはミネラルがほとんど含まれておらず、水分補給が充分でも体液のミネラルバランスを崩す恐れがあります。通常ではナトリウム不足にはなりませんが、夏場は特にマグネシウム不足になります。水分を摂り過ぎて夏バテしやすいのは、マグネシウム不足です。

  脱水による血液粘度が増加し、ドロドロ血にならないための予防には深層水(マグネシウムを含んだ)をお勧めします。



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