魚を食べることは心臓突然死の予防につながる

 


 魚油は3価不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれております。

  日常の食生活で多く魚を食べる習慣のある人には、血液がサラサラにして心筋梗塞の発生を抑えることは良く知られていますが、最近、不整脈、心臓突然死の発生を抑えることもイタリアで行われた大規模試験(GISSI試験、1999年))で証明されました。

  生体の細胞膜はリン脂質(ホスホリピッド)の2重膜構造で構成されており、どうのような脂肪酸が細胞膜に組み込まれるかによって細胞膜の機能が大きく異なります。

  心筋細胞膜や細胞内にあるミトコンドリアと呼ばれるエネルギー産生器官の細胞膜の構成脂肪酸としてDHAが組み入れられることにより、心筋細胞の働きが効率よくなり、その結果、心筋の酸素消費量が減少し、心臓の機能が向上すると同時に不整脈の発生を抑えことにより心臓突然死の予防効果があることが明らかにされました。

  日本の伝統食は低脂肪食ですが、魚を多く食べることによる3価不飽和脂肪酸の摂取が心筋梗塞、心臓突然死の発生を抑えます。



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