女性の心臓突然死の3大危険因子は、高血圧、糖尿病、喫煙

 


 最近の米国の循環器専門誌「Circulation」にNurses' Health Studyの登録者121,701人の20年間の追跡調査の結果が発表されました。この間に、244人の心臓突然死が発生しました。
  この内、病院外発生が89%、家庭内発生が51%に見られました。心臓突然死の原因については、男性と同じで、現場心電図の76%が心室頻拍、心室細動でした。
 
  発症の危険因子の分析では、94%に高血圧、糖尿病、喫煙の内の少なくとも1つを持っており、高コレステロール血症、家族歴、肥満などの危険因子の影響は少ない結果が見られています。喫煙に関しては、最も危険率が高く、過去の喫煙は危険因子になっていません

  米国においても、女性の心臓突然死の発症率は男性の30%で少ないが、60歳以下で、家族歴に心筋梗塞、心臓突然死が見られる女性は、60歳以上の女性より心臓突然死の発生が多く見られています。
 
  コレステロールに関しては、意外にも米国においても心臓突然死の危険因子にはなっていません。むしろ、60歳以上では心臓突然死の発生が少なくなってています。このことは、60歳以上の高コレステロール血症の積極的な治療は必要ないことの証明でもあります。



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