アルコール50gの摂取で500から1000mlの尿が排泄します。アルコール自体は適量であれば血液をサラサラにする作用がありますが、飲み過ぎは血液を凝固しやすくします。その原因にアルコールの利尿作用があり、飲酒後に水分を要求するのはこのためです。夜間脱水は、血小板の凝集により血液がドロドロになります。
さらに、アルコールによる大量の排尿により、血液の電解質(ミネラル)バランスが崩れ、特にマグネシウムが不足します。
虚血性心疾患の中で、早朝に冠動脈の痙攣によって起こる異型狭心症があります。もともと日本人に多い疾患ですが、前日にアルコールを飲んだ翌朝に起こりやすいと言われており、問診では必ず前日のアルコールの摂取の有無を聞くことになっています。
異型狭心症の特効薬は、カルシウム拮抗薬です。マグネシウムは天然のカルシウム拮抗薬と言われており、飲酒後にマグネシウムの豊富な海洋深層水を飲むことが予防にもなります。
深酒をしたと反省した時は、一晩中に海洋深層水を1リッター飲み、トイレに行くことが水分充足(脱水解消)の証明になります。