薬を使わない糖尿病治療は、有酸素運動と筋肉トレーニング

 


 糖尿病の運動療法の目的は、有酸素運動により内臓脂肪を燃焼させ、筋肉トレーニングにより筋肉量を増やす。

  安静時の臓器別エネルギー消費を見ますと、骨格筋が約40%のカロリーを消費します。
  筋肉量のある人は、寝ていても筋肉がカロリーを消費して、太らない体質になるのです。糖尿病予防には減量が大切ですが、正しい減量法を理解する必要があります。

  糖尿病予防に対する減量効果には大きく2つの機序があります。
  1)有酸素運動にて、内臓脂肪を減少させ、脂肪細胞からのアディポサイトカインの分泌をコントロールして、インスリン抵抗性を改善する。
  2)筋肉トレーニングにより筋肉量を増加させ、身体の基礎代謝量を増大させる太らない体質づくり。
  極端なダイエットは、体脂肪だけでなく、骨格筋の筋肉量を減少させることになります。
  筋肉量の減少は、太りやすい体質となります。リバウンドにより元の体重に戻った時、体脂肪率は増加する結果となります。
  食べ過ぎない程度の軽いダイエットでも、日頃の脊椎ストレッチウォーキングによる有酸素運動、軽いダンベル体操による筋肉トレーニングが最も理想的な糖尿病対策になります。

 
《詳細な説明》


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